日々の出来事

2020年11月の記事一覧

2学年学習旅行3

12:00環境水族館アクアマリンふくしまに到着しました。バス車中で昼食をとり入館し、まずマリンシアターで、水族館飼育員さんより、「飼育員は普段どのような仕事をしているか?」「どうしたら飼育員になれるのか?」についてスライドや動画を使いながら説明していただきました。

 <学んだこと>

◯飼育員は何をする人?

・水族館に関することはなんでもする。

 

◯水族館は何をするところ?

・生き物の保全、調査研究、教育、レクリエーションなど

 

◯飼育員は普段何をしているか?

(1)必ずしている3つの「じ」

・掃除=水の中に潜って水槽の掃除をする。

・調餌=それぞれの生き物にあう餌を大きな台所で作る。

・給餌=餌をあげる仕事は生き物の様子を一番近くで見ることができる。

 (2)大切な「じ」

・展示=生き物が暮らしやすいように、お客さんが見て面白いように、生き物の暮らしがよくわかるように展示を考えている。また、種名板を作ったり、環境展示をするのも展示の仕事。

 (3)その他

・生き物の健康管理

・採取・調査研究は全国の海に出かけて行って生き物を捕まえたり、繁殖や生態の解明、新種発見に取り組む仕事。

・教育普及は海から遠い地域に行って(移動水族館)、生き物を知る・触れる機会を作る仕事。館内外で生き物を紹介したりして興味を持ってもらうことも大切な仕事。

 

◯水族館飼育員へのなり方は?

・決まったなり方はない。

・試験内容を考えると海洋系などで専門知識を学んだ人が多い。

・試験を受ける条件(資格)=自動車運転免許、潜水士

・試験では、専門知識を問われる。筆記試験だけでなく、水泳の能力や潜水の能力も問われることもある。

 

◯飼育員は倍率が高い?

・辞める人がいないと募集がないため、なりたい人数よりなれる人数は少ない。(欠員募集)

・常に募集のお知らせを就職情報サイトやSNSでチェックしておく。

 

◯飼育員の大変なところは?

・一日中動いている。

・重いものを運ぶことが多い。

・常に水をさわっているので手がカサカサになる。

・生き物は言葉が通じないので、生き物の普段との違和感に気づいて対応することが求められる。これは難しいがとても大切なこと。

 

◯飼育員のやりがいとは?

・私たち飼育員が感じている面白さがお客さんに伝わった時にやりがいを感じる。

 

 ◯飼育員になろうとしたきっかけは?

・高校時代に学ぶことが面白いと思える学問に出会ったことがきっかけ。それを仕事にしたいと思った。

・ぜひ面白いと思えるものに出会って自分の可能性を広げていって欲しい。

今日学んだことを、これから進路を選択していく際のヒントにしてほしいとます。

2学年学習旅行2

広野町振興公社では、代表取締役中津弘文様より施設の概要をお話ししていただきました。

施設は20ヘクタールの広さがあり約50億円をかけて日本有数の難しいコースと言われているパークゴルフ場や子どもの遊戯施設、農業施設などが整備されています。

施設では震災前よりイチゴ栽培を手がけていましたが、周辺の市町村でもさまざまな商品作物を流通させている中、マイナス60℃の寒さでも生き残った苗を培養してできた「寒さに強く生育が早いバナナの苗」と出会い完全無農薬でのバナナ栽培をスタートさせたそうです。

「何か物事を進めていくためにはストーリーが大切である」という中津様は、震災からの10年で見違えるような復興を遂げてはいるが、人々の心の傷はまだ癒されてはいないこの地域で、マイナス60℃を生き抜いてきたバナナの苗に地域の人達の境遇を重ね合わせ、頑張って栽培に取り組む姿を見せていき、復興への想いや地域の魅力を次の世代に引き継いでいきたいと熱く語ってくれました。

ハウスの中は10°Cを下回らないように灯油で暖かくしていますが、今後、二酸化炭素排出削減のため、再生可能ネルギーとして地中熱を導入できないかどうか検討しているそうです。

SDGsが今後の事業展開のキーワードであることも教えていただきました。

 

 

2学年学習旅行

本日11月2日(月)、2学年は8:30に広野町・いわき市方面への学習旅行に出発しました。

今回の学習旅行は、様々な職業に触れ、自己の生き方や将来の進路について主体的に考えるきっかけにすることを目的に、広野町では広野町振興公社を訪問し、震災で被害を受けた農業と観光の再生に向けた取り組みについて学び、アクアマリンふくしまでは、そこで働く人々にも視点をあて、実際に飼育員さんのお話を聴く時間も設けています。有意義な一日にしてほしいと思います。