2019年3月の記事一覧
20名の旅立ち
本日、9時より修・卒業証書授与式を行いました。
卒業証書授与では、卒業生は落ち着いていて凜々しい横顔でした。校長先生より卒業証書を受け取り、保護者の方へ手渡すその姿は、堂々としてとても立派でした。
校長式辞では、渡辺和子さんのベストセラーのタイトルでもある「置かれた場所で咲きなさい」という一節とともに、どんな環境であってもあなたらしく花を咲かせてほしいとお話を卒業生に送りました。教育委員会挨拶では、相田みつをさんの「夢はでっかく 根は深く」を引用し、困難なことに直面したときは、根を深くはるチャンスですとのお話をいただきました。来賓祝辞(PTA会長)では、平成も幕を閉じ、新しい時代を持ち前のガッツで力強く切り拓いていってくださいとメッセージがありました。
別れの言葉では、卒業生は学校生活での思い出を一つひとつ振り返り、育ててくださった保護者の方、地域のみなさん、教職員へ感謝の言葉、在校生へのメッセージを述べました。在校生からは、お世話になった卒業生へ心をひとつに感謝の気持ちを伝えました。式歌は、これまででいちばん上手でした。
卒業生20名は、晴れやかに旅立っていきました。卒業生の保護者のみなさま、本日は誠におめでとうございます。教職員一同、中学校でのさらなる活躍を祈っております。
明日より春休みとなります。事故・けがには十分気をつけて、有意義な春休みを過ごしてください。
あの日から8年
本日3校時目、第3回避難訓練と復興慰霊行事を行いました。
10:25、「訓練、訓練。ただいま、地震が発生しました。ドアを開けて避難路を確保し、机の下にもぐりなさい。」と、放送が流れました。10:27、非常ベルが鳴り、「訓練、訓練。地震により、給食室で火災が発生しました。体育館に避難します。全員、体育館に避難しなさい。」の放送を合図に、全校児童・教職員が一斉に体育館へ避難しました。(本日、雨のため避難先を体育館としました。本来は、校庭へ避難します。)10:31、全員の避難が完了しました。
つづけて、復興慰霊行事を行いました。東日本大震災で犠牲になられた方々に黙祷を捧げました。
校長先生から、「東日本大震災における死者1万5897人、行方不明者2533人。8年前に起きた地震によって、これだけ多くの犠牲者が出ました。高平小学校は、平成24年1月10日、この校舎に戻ってきました。記憶というものは時間とともに薄れていってしまいます。3月11日にはこうして思い出し、福島県民として語り継いでいくという役目があります。」と、お話がありました。
3・4・5・6学年代表児童の作文発表がありました。6学年代表の児童は、「地震が起きたのは、私が4歳のときです。保育園でお昼寝をしていたときで、すごく怖かったことを覚えています。災害はいつ起こるか分かりません。災害に備えて、正しい知識を身に付けたいです。そして何より、普段から家族・地域の人とコミュニケーションを取って、被害を最小限にとどめたいです。」と発表しました。
東日本大震災に限らず、災害を経験した人の心には、避難での大変な思い、先の見えない不安、そんな中で支えとなった人の存在、ふるさとの忘れられない記憶など、一人ひとりにあることと思います。平穏な日常というのは、当たり前のようでいて当たり前ではありません。災害が起こったときに、近くに大人がいるとは限りません。子どもたちが自分で判断し、自分の命を守ることができるよう、今後も学校では訓練を重ねてまいります。
薬物乱用防止教室(6年)
3月6日(水)5校時、薬物乱用防止教室を行いました。
前半は、相双保健福祉事務所の後藤さんによる講義です。酒・タバコの害や「依存」・「乱用」が心身にもたらす害などを教わりました。平成29年、福島県で覚せい剤で検挙されたのは96人、その内相双の検挙者は15人なのだそうですが、実際の乱用者は、検挙者の30~90倍いるというお話に、児童は驚いた様子でした。
後半は、ヤング健康推進委員(奥羽大学薬学部の学生さん9名)によるグループワークです。奥羽大学薬学部 薬物乱用ストップ委員会作成のすごろくについて説明を聞いた後、4人1組で取り組みました。すごろくは、なかなかゴールができない作りに工夫されていて、結局ゴールすることができたのは、1名のみでした。1回薬物に手を染めてしまうと、そのループから抜けたくても抜けられないことを、すごろくを通して知りました。
最後に、児童から「薬物をすすめられても、強い気持ちではっきり断ろうと思います。」と感想が挙がりました。
相双保健福祉事務所の後藤さん、奥羽大学薬学部の学生のみなさん、ありがとうございました。
6年生を送る会
本日、3校時目に「6年生を送る会」を行いました。
6年生入場の際は、いつもやさしくお世話をしてくれた〇〇くん、英語が得意な〇〇さん…と入場に合わせ、全員の紹介がありました。
ゲームでは、6年生に混ざってもらい、誰でしょうゲーム(腰から下は隠されていて、お題をやっている人を当てるゲーム)、じゃんけんタワーなどで楽しみました。その後、在校生から色紙と記念品が手渡され、受け取った6年生はうれしそうに色紙を読んでいました。5年担任が作成したスライドショーでは、あどけなかった1年生から振り返り、心も体も大きく成長した様子が見て取れました。
6年生代表児童から、「高平小学校の良いところは縦割り清掃です。上級生が下級生にやり方を引き継いでいくところがいいなと思っていました。在校生のみなさんの力で、高平小をより良くしていってください!」とメッセージがあり、合奏のお返しがありました。
本日に至るまで、5年生が中心となって準備を進めてきました。今回、実行委員長は置かず、1人ひとりが自覚を持ち、お世話になった6年生に感謝の気持ちを込めて企画・運営を行いました。会場の飾り付け、会の司会進行、ゲームに使う物の準備・片付け等、すばやく行っていました。
6年生が入場・退場する際に、扉係の児童は両手で〇を作り、準備ができたことを知らせるサインを送り合っていました。その姿に、「来年は最高学年だ」という意識が芽生えているのを感じ、頼もしく思いました。