出来事
かぜを予防して元気マンになろう:1年学活
今日の2校時目は1年生の学習を参観しました。学級活動で「かぜの予防」を勉強するそうです。黒板を見ると「げん気マンになるためには、なにがたいせつか、かんがえよう」と書かれていました。ふむふむ、元気マンですか。1年生らしいめあてですね。いいぞ。
空気中にかぜのウイルスがたくさんいることをパワーポイントを使って先生がお話しすると、子ども達は大騒ぎ。「えー、やだー、どうしよう」…「じゃあ、ウイルスはどこから体の中に入って来るのかな?」
「そうです、主に口と鼻からウイルスが入ってきますよ。」「では、口と鼻にはどうやって入るのかな?」
「手や指についていたウイルスが口や鼻、そして目などからも入ってくるんだって。」わー、きゃー、嫌だー。子ども達はまたまた興奮。でも、1学期のときのようにいつまでも騒いだりはしません。すぐ、先生の話を聞こうとして、先生に目を向けています。成長してきたねえ。
この後、タブレットを使って、指の汚れが取りにくいところを確認したり、電子黒板で正しいうがいや手洗いの方法を学びました。タブレットの使い方もスムーズ。感心したのは、先生が「はい、しまって」というと、すぐにお片付けをしているところ。短時間で片付けて、次の学習ができていました。すばらしい。
最後は、自分なりに頑張りたいところを書きました。ワークシートで1週間確かめていくそうです。1年生の皆さん、うがい手洗いが上手になって元気マンになってくださいね。
ゲストティーチャーはお父さん:2年道徳
今日の2時間目は2年生の道徳の授業を参観しました。テーマは「生きる力」で、生命の尊さを考える授業でした。
「生きる力って何だろう」という先生の問いかけに、「元気」「強さ」「健康」などの答えを考える2年生。「そうだね、いろいろあるね。こういうのはどう?」と言って先生が黒板に書いたのは「支えてくれる人のやさしさ」。確かに、とうなずく子ども達。自分の中にもっている生きる力もあるけど、周りで私たちの命を支えてくれる人たちがいるから、生きることができる…ということに気付いた2年生。
「そこで今日は、みんなの命を支える仕事をしてくださっている藤田先生にゲストティーチャーで来ていただきました。」
今日のゲストティーチャー(GT)は楢葉町住民福祉課の藤田さんです。藤田さんは町の保健師。日頃から町民の方の健康を支える立場にある方です。そして、2年生男児のお父さんでもあります。「知ってるー、○○君のパパだー」と喜ぶ子ども達。
藤田さんからは保健師としてのお仕事を通じて、どんなふうに命に関わっているか、やさしく分かりやすくお話しいただきました。病気の人やお年寄りの方の命を守るため、相談に乗ったり、注射やワクチンを打ったり、体力が落ちないように運動を勧めたり。でも、こうやって支えてくれる人がいるから、みんな生きていけるんだよね。
お話しの後に、感想と質問のコーナーでは、ある子が自発的に「今日はお話しをありがとうございました」とお礼をいうシーンもありました。子ども達にとっても分かりやすい話だったんですね。藤田さんのお子さんに感想を聞いたところ、「うれしかった」と話していました。働くお父さんに触れられて、お子さんも良い経験になったのだと思います。藤田さん、本当にありがとうございました。
学校では、社会で働く様々な方からお話を聞く学習を今後も進めていきたいと考えています。皆様、よろしければ教壇に立ってみませんか。
こんな未来にならないかな:未来絵日記の表彰
土曜日に中央図書館にて「南相馬☆未来絵日記」の表彰式があり、本校の6年生の作品が市長賞を受賞しました。
直接、市長さんから表彰を受けた6年生。ちょっと緊張したところもありましたが、その後の市長さんとの懇談でもしっかり受け答えができていました。すばらしかったです。
早速、今日のリモート全校集会でも表彰し、学校のお友達全員に披露しました。あわせて、どのような内容だったのかを、直接本人にインタビューしてみました。
今から10年後の2032年。南相馬市には「ソーラー樹木」がたくさんある、という想像の絵日記です。ソーラー樹木とは、太陽光や風力・水分をためておくことができる木で、美しい花々は病院や老人ホームに入っている方の癒しになる、というステキなアイデアです。日頃から、環境委員長として頑張っているからこその発想だなあ、と私も感心しました。子ども達も、彼女のアイデアを聞き、驚いていたようです。
最後に、副賞としてドローンを頂いたことを紹介しました。こんなすごい副賞があるなら、来年も頑張ろう、と子ども達に呼びかけました。子ども達が10年後の南相馬市に思いをはせ、より良くなっていくことを夢に描くことは大変有意義な取組だと思います。市長賞おめでとうございました。
考えながら組み立てよう:4年森林環境学習
3校時目に図工室に行ってみると、4年生が外部の方に何やら教わっているところでした。
相馬地方森林組合の柳澤さんと佐々木さんに来ていただき、森林環境学習の一環で木工を習っているところでした。木工といっても、すでに形通りに切ってあるものをボンドを使って組み立てていく作業です。
作っているのは「くみこばこ」。子ども達はペン立てに使いたいと話していました。
外枠を作った子に尋ねたところ、「かんたんです」とVサイン。手先が器用なのですね。
ところが、その後、柳澤さんが「中の仕切り板を組み合わせるのが難しいんです。説明書をしっかり読んで、自分の力で組み立ててみてください。」と話をしました。
なになに、確かに難しいぞ。子ども達は説明書とにらめっこ。国語の読解力が試されます。
それでも「せんせい、できましたー」子ども達は上手に組み立てていきました。1時間、たっぷりと木と触れ合った4年生。いい勉強ができましたね。
県作文コンクールで準特選を頂きました
相馬地方の審査を特選で通り、県の作文コンクールに出品していた2作品の審査結果が分かりました。2作品とも準特選。とても上手な作文だったので、納得です。その作文の冒頭の一部分をご紹介します。
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「なくしたカギ」 3年 男児
「どうしよう。」
なみだがいっぱい出て、あせも出てきた。家のカギがない。いつもキーケースの中にあるのにない。夜まで家には入れないかもしれないと思ったら、パニックになった。大声で泣き出してしまった。あまりにうるさくて、いっしょにいた妹が
「うるさい。近所の人に聞こえる。」
と言った。それはこまると思って声をのみこんだ。自分がなくしたわけではないのに妹が一生けん命さがしてくれた。二人でよつんばいになってさがした。ああ、妹がいてくれてよかった。でも見つからなかった。
二年生までは児童クラブだったけれど、今はちがう。ふたごの妹といっしょにまっすぐ家に帰る。ぼくがお兄ちゃんだ。ぼくがカギの番人なんだ。ぜったいになくしちゃだめだと思っていたのに。…(後略)
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「障がいのある子どもたちと」 6年 女児
私には三歳年下の弟がいます。今は小学三年生。いつも元気いっぱいで、ご飯もたくさん食べます。
そんな弟は、四歳まで話すことができませんでした。名前を呼んでも聞こえていないみたいで、返事もせずに遊び続けていました。はじめは「耳が悪いのかな。」と思ってしまいました。(中略)
「どんな病気なの。」
と母にたずねてみました。
「これはね、病気じゃないのよ。簡単に言えば『特ちょう』かな。成長もみんなよりちょっとゆっくりなんだよ。だから、お姉ちゃんも弟ができないことをお手伝いしてあげてね。」
そのとき私は小学二年生。理解するにはまだ小さくてよく分かりませんでした。
今では話すのも上手になり、算数も得意で、かけ算九九をあっという間に覚えました。私が三年生のころ苦手だったわり算もすらすらできて、私が苦手な野菜も食べられるし、弟には良いところがたくさんあります。…(後略)
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いかがでしょう。3年生の作文は、カギを無くしたときの困った気持ちがぐいぐいと伝わってくる良い文章です。6年生の作文は、弟のよさを認め、理解している姉の気持ちがよく伝わってくる文章です。どちらも読み応えのある内容となっています。また、妹や弟が登場し、きょうだいの関わり方が見えてくる点もステキな文章だと感じました。
この作文の後が気になるお友達は、職員室前に貼ってありますので、読んでみてください。他の子達の作文や読書感想文も掲示しています。そちらもどうぞ。