日誌

県作文コンクールで準特選を頂きました

 相馬地方の審査を特選で通り、県の作文コンクールに出品していた2作品の審査結果が分かりました。2作品とも準特選。とても上手な作文だったので、納得です。その作文の冒頭の一部分をご紹介します。

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「なくしたカギ」 3年 男児

「どうしよう。」

なみだがいっぱい出て、あせも出てきた。家のカギがない。いつもキーケースの中にあるのにない。夜まで家には入れないかもしれないと思ったら、パニックになった。大声で泣き出してしまった。あまりにうるさくて、いっしょにいた妹が

「うるさい。近所の人に聞こえる。」

と言った。それはこまると思って声をのみこんだ。自分がなくしたわけではないのに妹が一生けん命さがしてくれた。二人でよつんばいになってさがした。ああ、妹がいてくれてよかった。でも見つからなかった。

 二年生までは児童クラブだったけれど、今はちがう。ふたごの妹といっしょにまっすぐ家に帰る。ぼくがお兄ちゃんだ。ぼくがカギの番人なんだ。ぜったいになくしちゃだめだと思っていたのに。…(後略)

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「障がいのある子どもたちと」 6年 女児

 私には三歳年下の弟がいます。今は小学三年生。いつも元気いっぱいで、ご飯もたくさん食べます。

 そんな弟は、四歳まで話すことができませんでした。名前を呼んでも聞こえていないみたいで、返事もせずに遊び続けていました。はじめは「耳が悪いのかな。」と思ってしまいました。(中略)

「どんな病気なの。」

と母にたずねてみました。

「これはね、病気じゃないのよ。簡単に言えば『特ちょう』かな。成長もみんなよりちょっとゆっくりなんだよ。だから、お姉ちゃんも弟ができないことをお手伝いしてあげてね。」

そのとき私は小学二年生。理解するにはまだ小さくてよく分かりませんでした。

 今では話すのも上手になり、算数も得意で、かけ算九九をあっという間に覚えました。私が三年生のころ苦手だったわり算もすらすらできて、私が苦手な野菜も食べられるし、弟には良いところがたくさんあります。…(後略)

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 いかがでしょう。3年生の作文は、カギを無くしたときの困った気持ちがぐいぐいと伝わってくる良い文章です。6年生の作文は、弟のよさを認め、理解している姉の気持ちがよく伝わってくる文章です。どちらも読み応えのある内容となっています。また、妹や弟が登場し、きょうだいの関わり方が見えてくる点もステキな文章だと感じました。

 この作文の後が気になるお友達は、職員室前に貼ってありますので、読んでみてください。他の子達の作文や読書感想文も掲示しています。そちらもどうぞ。