学校日誌

2024年11月の記事一覧

ピース 相馬農業高で「専門教育」の魅力を体感!

 本市内には、専門教育を行う高等学校が2校(小高産業技術高:工業・商業、相馬農業高:農業)あり、その卒業生の方々が、本市内をはじめ相双域内でも多く活躍されていることはご存じの通りです。

 そのような「専門教育」の魅力を中学生に体感してもらおうと、県教育委員会が実施する事業があり、本校は相馬農業高さんと連携しています。(正式な事業名は、「令和6年度超スマート社会を担う産業人材育成事業 『専門教育魅力発信応援事業』です。)

鉛筆 み:見守る目・導く手・認める心(9)

 2年生の英語の授業。「ALTのヘクセル先生の家族が冬休みに日本に来る。観光先として、『いわきのアクアマリンふくしま』と『仙台の八木山動物園』だったら、どちらをお勧めする?その理由は?もちろん、英語で説明してね。」というお題で授業が進みました。

 中学校に入って1年半以上、英語の学習を積み重ねてきた成果として、「英語を聞く力(input)」は着実に身に付いているようです。英語の授業の中での教師の説明や指示のほとんどが英語で行われていますが、生徒達は戸惑うことなく英語での説明や指示を理解し、学習に取り組んでいる様子でした。

 ここからは、臆せずに「英語を話す力(output)」を発揮することが大切です。

お祝い 税の作文表彰 & 全国コンクールに3人!

 毎年行われている「税の作文コンクール」において、2年生の郡さんが「相馬税務署長賞」に輝き、加藤署長さんから直々に賞状の伝達を受けました!おめでとう!!

 また、以前に「3つのコンクールにおいて、本校生徒が県のコンクールに出品・出場」したことをお知らせしていましたが、さらに県のコンクールにおいても優秀であることが認められ、「全国コンクールに出品・出場」することが決まりました! 

全国発明展へ出品! 3年 髙藤さん(スプレー缶穴あけ器)
全国小・中学校読書感想文コンクール【中学校の部】へ出品! 3年 北澤さん(「夢に向かって」)
第34回日本クラシック音楽コンクールへ出場! 2年 武田くん【トランペット】

重要 避難訓練 -煙が充満する様子を疑似体験-

 今年度2回目の避難訓練を行いました。「給食室から出火し、煙が大量に発生している。」という想定で行いました。

 まずは、給食室から離れるように、校地東側の駐車場へ避難。いつも通り整然と素早く避難できましたが、「煙が大量に・・・」という想定なのに、マスクもハンカチもなく、口を覆う様子もなく避難している生徒もいますねぇ。

 それでは、「煙が大量に充満する様子」を、実感を伴って理解してもらいましょう。

 体育館のロビーと廊下に、消防署の方が持参してくれた「スモークマシン」で煙を充満させていきます。あっという間に「視界ゼロ」の状態に。

 ※3枚目の写真では、「すぐそこ」(2mぐらい先)を1人の教員がこちらに向かって歩いてきていたのですが、見えますか?

 

 全校生徒を10人程度ずつのグループに分けて、上の写真の状況の中を通過する体験をさせました。

 ほんの10mちょっとの距離ですが、視覚はまったく役に立たないのですごく怖く感じます。消防署員の方が「姿勢を低くして。手で壁を触りながら落ち着いて前に進んで。」と声をかけてくれるのを頼りに前に進みます。普段なら「数秒」で通り抜けるところを1分近くかかっていました。

下のほうが煙も薄く、視界もややひらけます。

「誘導灯」は遠くからでも見えました。

 私は出口側で待っていましたが、生徒の声は聞こえるものの、生徒が自分の足下にたどり着くまで全く姿は見えません。

 「どっちに向かえばいいの~?」という生徒の声に、「こっちだよー!」と呼びかけましたが、「こっちって、どっちー?」と返されてしまいました。確かに方向感覚も分からなくなってしまいますね。

 ※なお右側の写真では、「非常口」を示す誘導灯は、やや遠くからでも視認できることがよく分かります。

 

 「訓練」は定期的に行っているものの、「実感を伴って理解する」機会がいかに大事か、考えさせられました。

ハート ウォーキングフットボールを体験!

 ウォーキングフットボールってご存じですか?

 ウォーキングフットボールとは、歩いて行うサッカーのことで、2011年7月にイングランドで行われた55歳以上の高齢者の健康のためのサッカーが原点と言われているそうです。日本では、年齢や性別、障がいや病気などの様々な壁をなくして、誰もが一緒にスポーツを楽しめるようにと、普及が進められています。

 今日の講師は、その第一人者の松田さん(日本サッカー協会・日本障がい者サッカー連盟に所属)です。

 ※実施にあたっては、NPO法人はらまちクラブ(HPにリンク)にコーディネートしていただきました!

 ・全員歩いてプレーする ※1秒に2歩進む程度のスピードまで。

 ・接触禁止

 ・ゴールエリアに進入禁止

これだけでも、一般的なサッカーとは大きく異なりますが、「日本独自のルール」として、

 ・相手が保持しているボールを取らない(前をふさぐだけ) ※日本独自のルール

が加わるので、最初のうちは生徒達も「思わぬファール」の連発になりましたが、徐々に順応し、ルールの中で楽しみ始めます。周りで見ている生徒達からも大きな歓声が。

 

最初に講師の松田さんから説明のあった、

「スポーツだから勝ちに行くんだけど、勝つだけが目的じゃない。みんなで楽しむこと。」

「自分が楽しいだけじゃダメ。相手も楽しいようにする。」

「基本のルールはあるけど、参加者の状態(年齢や性別、障がいや病気など)によって、みんなが楽しむためにどんなルールが必要か、その場で考えてもいい。」

ということばの意味が、生徒達にじんわり染みこんでいくような、そんな感覚を持つことのできた時間でした。