学校日誌

重要 避難訓練 -煙が充満する様子を疑似体験-

 今年度2回目の避難訓練を行いました。「給食室から出火し、煙が大量に発生している。」という想定で行いました。

 まずは、給食室から離れるように、校地東側の駐車場へ避難。いつも通り整然と素早く避難できましたが、「煙が大量に・・・」という想定なのに、マスクもハンカチもなく、口を覆う様子もなく避難している生徒もいますねぇ。

 それでは、「煙が大量に充満する様子」を、実感を伴って理解してもらいましょう。

 体育館のロビーと廊下に、消防署の方が持参してくれた「スモークマシン」で煙を充満させていきます。あっという間に「視界ゼロ」の状態に。

 ※3枚目の写真では、「すぐそこ」(2mぐらい先)を1人の教員がこちらに向かって歩いてきていたのですが、見えますか?

 

 全校生徒を10人程度ずつのグループに分けて、上の写真の状況の中を通過する体験をさせました。

 ほんの10mちょっとの距離ですが、視覚はまったく役に立たないのですごく怖く感じます。消防署員の方が「姿勢を低くして。手で壁を触りながら落ち着いて前に進んで。」と声をかけてくれるのを頼りに前に進みます。普段なら「数秒」で通り抜けるところを1分近くかかっていました。

下のほうが煙も薄く、視界もややひらけます。

「誘導灯」は遠くからでも見えました。

 私は出口側で待っていましたが、生徒の声は聞こえるものの、生徒が自分の足下にたどり着くまで全く姿は見えません。

 「どっちに向かえばいいの~?」という生徒の声に、「こっちだよー!」と呼びかけましたが、「こっちって、どっちー?」と返されてしまいました。確かに方向感覚も分からなくなってしまいますね。

 ※なお右側の写真では、「非常口」を示す誘導灯は、やや遠くからでも視認できることがよく分かります。

 

 「訓練」は定期的に行っているものの、「実感を伴って理解する」機会がいかに大事か、考えさせられました。