日誌

出来事

すばやく火から遠ざかろう:避難訓練

 今日の2校時目が終わろうとしたとき、突然、給食室から電話が・・。

 「給食室から火が出ました。燃え広がりそうです。」・・安心してください。これはもちろん訓練です。

 教頭先生から校長にすぐ報告が上がってきたので、「燃え広がりそうでは危険だ。まず、児童に避難するよう放送を。事務室からは消防署に通報を。」と、校長が指示を出し、避難訓練が始まりました。

 すぐ、校内放送で給食室から出火した旨の放送を流し、避難準備をするよう指示が出ました。4年教室では帽子をかぶるとともに、窓を閉めるなど、短時間でできる対応をしていました。

 「火から遠ざかるように避難しなさい」という放送の後、5年生は慎重かつスピーディな避難をすることができました。

 教室を出る最後の子はきちんと教室の戸を閉めました。指導の成果ですね。

 校庭に出てから、短時間で係の先生が講評を行いました。子ども達はふざけることなく、みんな真剣に取り組んでいたところが素晴らしかったと思います。避難にかかった時間は前回は2分47秒でしたが、今回は2分22秒で、25秒も短縮することができました。すばらしい。さすがひばりっ子です。校庭に出てからの動きを早めれば、2分以内での避難も可能のような気もします。

 これからの季節、乾燥により火災が増える時期となってきます。みんなで火の用心に努めるとともに、いざとなったら命優先で速やかに避難できるよう心がけさせたいと思います。

 

 

正しいことと悪いこと:1年道徳

 1年生の道徳の授業を参観しました。「ぼくはいかない」というお話です。危ない川に行って遊ぼうと誘う友達に対してしんちゃんは「ぼくはいかない」と言いました。友達からは「弱虫」と言われましたが、しんちゃんはそれでも「いかない」ときっぱり言いました・・・というお話です。

 行くと楽しいことは分かっているけど、危ないから行ってはいけない。しんちゃんの気持ちをみんなで考えました。

 自分なりの考えを友達に話し、確かめ合う場面。子ども達は一生懸命話し合っていました。

 発表して自分の考えを堂々とお話しする子はもちろん素晴らしい。このときの他の子ども達の様子がまた素晴らしい。発表する子をしっかり見つめて聞き取ろうとしているじゃありませんか。成長したなあ、1年生。校長先生は本当にうれしいよ。

 

 

ことばを線で表そう:2年図画工作

 2校時に2年生の図画工作の学習を参観しました。みなさんは「にょろにょろ」という言葉からどんな形を思い浮かべますか?

 先生がいろいろな擬態語を掲示し、子ども達が画用紙に思い思いに線で表現していく活動でした。先生は「いいねえ」「すごいねえ」とほめながら、子ども達はどんどんイメージを膨らませていきました。

 全部で11枚の画用紙に線を書き終わった後、先生が子ども達を集めて、「描いた線をいかして、紙芝居や絵本を作ってみない」と話しかけると、子ども達は「やってみたーい」と乗ってきました。早速、いろいろなストーリーを考え始める姿に、楽しみながら学習に取り組む良さを感じました。

 次の時間は、線をうまく活用しての絵本づくり・紙芝居づくりです。楽しみながらがんばれ2年生。

 

少女像のなぞが解き明かされる(2)完結編

 今回は本校の少女像を製作してくださった山田武さんと、少女像の製作過程について、皆様にお知らせしたいと思います。

 この方が山田武さんです。山田さんは当時原町第三中学校の美術の先生でした。残念ながら数年前にお亡くなりになられたそうですが、今回、山田先生の奥様から情報提供者様を通して当時の製作の様子を綴ったアルバムをお借りすることができましたので、ご紹介したいと思います。

 この資料によると、製作期間は昭和54年1月15日~3月20日。約2ヶ月間。製作場所は原三中の美術室のようです。奥様の話によると、当時の卒業生の保護者さんから人づてに頼まれたのではないかとのこと。アルバムには製作工程の写真が細かく残されていました。

(1)構想

 構想の際のメモとして、「あこがれや希望」「自然に親しむ姿」「健康や愛情」…と書かれていました。当時の学校や保護者の願いを基に山田先生がミニチュアの試作品を4体作り、一番しっくりくる少女像を選ばれたようです。

(2)原型づくり

 早速、油粘土で型となる立像を作成。重みもあるので、中に芯を入れたり、かぎ棒をつけたりして支えたとのこと。少女の気持ちが伝わってくる見事な像。すばらしい腕前です。(実は山田先生はこの地域でたくさんの作品を残してくださっているとても有名な方でした。失礼いたしました。)

(3)石膏ふりかけ

 隙間や空間がないように、石膏をしっかり付けていく作業。さらに重みが増していったのでさらに支えを増やすなどのご苦労があったようです。

(4)粘土抜き

 石膏が固まった後、所々に窓を開け、そこから中の粘土や芯を取り除く作業。驚いたのは中学生が行っているところ。おそらく美術部などの子だったのでしょう。結構たくさんの生徒さんが手伝ってくれています。

(5)鉄芯入れ

 ぽっかり空間ができた型の中心に鉄芯(12mm)を入れ、そのあとさらに細部に細い芯を入れていったようです。

(6)セメント流し込み

 セメント・砂・砂利を混ぜ合わせ、よくこねたものを低いところから注入。隙間ができないよう、入念な作業が続いたものと思われます。

(7)割り出し

 セメントを入れて1週間養生した後、いよいよまわりの型を取っていく作業です。傷を付けないよう細心の注意を払ってくださっています。

(8)補修

 型の石膏を取り除き、像をしっかり洗った後、全体をサンドペーパーでやすりがけ。作品につやが出てきたような気がします。

(9)塗装

 最後に塗料を塗って仕上げ。・・ここまで簡単に9つの工程で紹介しましたが、実際には倍の工程がありました。2ヶ月間、細かい作業を積み重ねて、少女像は完成したのです。

(10)設置

 原三中から軽トラで運ばれてきた少女像を関係者の皆さんで設置しているところです。やはり台座は古いままです。もとの像を取り除き、そこに新しい少女像を設置したようです。

 以上が少女像に関するレポートの一切です。今回、当時の情報にたくさん触れることによって、二小のことがいろいろと分かったのでうれしくなってレポートを続けました。私が一番感じたことは「いつの時代も親や地域の皆様は子ども達の健やかな成長を願っている」ということでした。その象徴としての少女像。やっぱり大切にしていきたいと、改めて感じました。

 貴重な情報を教えてくださった情報提供者様、そして資料を喜んで貸してくださった山田先生の奥様、本当にありがとうございました。

 

米粉だんごを作ろう:1年生活科

 朝、1年生の子が「今日は初めての調理実習なんです」とお話ししてくれました。「何を作るの?」「だんごー」「楽しみだねえ」というやりとりをしたので、ちょっとのぞいてみました。作り方を教えてくださるのは、今日もまたJAふくしま未来の田部さんです。

 まずは米粉をこねる作業から。1年生はグループに分かれて、協力をしながらこねこねしていました。

 次はだんごに丸める作業です。手をしっかりと消毒しながら、上手に丸めることができました。

 丸めた後はゆでて、あんこ、きなこ、みたらしをかけて出来上がり。いよいよ試食タイムです。「黙食ですよ」と注意されながら、笑顔で食べていました。感想を聞くと、小声で「美味しいです」と教えてくれました。

 私が感心したのは、子ども達がJAの方の話を聞くときの態度と返事です。話をしっかり聞こうとする姿がたくさん見られましたし、返事の声も大きく、成長の跡が伺えました。ともに学び、ともに育つ。1年生、がんばっていますね。