こんなことがありました

2017年3月の記事一覧

離任式

 今年も離任式の日が来ました。今回は8名の先生方が小高区4小学校を退職・転勤することになりました。8名の先生方はそれぞれの立場で4校の子ども達のために日々ご尽力していただきました。
 式では転勤・退職される先生方からの挨拶をいただき,代表児童から送別の言葉や花束贈呈がありました。保護者の方々にも多数参加していただき,先生方が子ども達からも地域からも愛されていたことが良くわかりました。外での見送りも花束を手渡したり握手をしたり,記念写真を撮ったりと分かれを惜しみながら最後の時間を過ごしていました。
 4月からの先生方の新しい生活が幸多きものになるようにお祈りするとともに感謝の気持ちをいつまでも忘れずにしていきたいと思います。ありがとうございました。 

引っ越しの日

 5年間子ども達を見守ってくれた仮設校舎から,小高区の本校舎への引っ越し作業が本格的に始まりました。小さな仮設校舎でしたけれども5年間の子ども達の思い出がたくさん詰まっているので,想像以上の荷物でした。今回は運送会社のお世話になったのでスムーズに作業は進んでいますが,1日だけではすみそうもありません。荷物が無くなった部屋はがらんとしていて「こんなに広かったんだ」と感慨深く眺めている先生もいました。
 4月には取り壊しの予定がある仮設校舎ですが,最後まで大切にしていきたいです。

卒業式

 3月23日,いよいよ卒業式です。小高区の4つの小学校が合同に運営し始めてから初めての卒業式です。そして鹿島区にある仮設校舎では最後の卒業式になります。
 小高小学校14名,福浦小学校8名,金房小学校は6名,鳩原小学校は1名が卒業しました。
 6年生29名は,校長先生から一人一人が立派に卒業証書をいただき,呼びかけや式歌でははっきりとした声でメッセージを伝えることができました。特に「旅立ちの日に」の合唱は,最高のハーモニーを奏でることができました。
 4月からは様々な中学校への進学になりますが,仮設校舎で培った力を発揮して活躍してくれることと思います。

ドローン体験

 4月になると小高でドローン教室が予定されています。そのPRも兼ねて南相馬市役所の方々が仮設の体育館でドローン体験会を開いてくれました。昼休みの短い時間でしたが,多くの子どもや先生方がドローンを体験しました。今回のドローンは10センチメートル四方ほどの小さなものでしたが,自由自在に空中を飛び回り,宙返りまですることができました。子ども達は初めは慎重に操作していましたが,慣れてくると大胆に操っていました。
 南相馬市は今後ドローンやロボットなどの最先端の産業を開発していく拠点になっていくことが予想されます。小さな頃から最先端の技術に触れることのできる環境はとても素晴らしいと思いました。4月のドローン教室にもたくさんの子ども達に参加してほしいです。

3.11集会

 明日は3月11日なのですが土曜日なので,本日「3.11集会」を行いました。校長先生から『学校っていいな』という絵本を使って震災直後の給食の様子や小高,福浦,金房,鳩原小学校のみんなが引っ越しを重ねて今の仮設校舎にたどり着いた事などを話していただきました。今まで仮設校舎で過ごしたたくさんの人たちの想いを受けついでこれからも福島県でたくましく生きていこうという気持ちが改めて湧いてきました。

6年生を送る会

 いよいよ6年生を送る会です。朝には「大空がむかえる朝」の歌声が聞こえてきたり,呼びかけの練習の声が聞こえたり,6年生は卒業証書の頂き方の練習をしたりと卒業式への気分がちらほらと感じられるようになってきていますが,6年生を送る会はやはり大きな節目の行事です。
 今回は,5年生が中心となって企画運営をしました。楽しいクイズやゲーム,各学年からの感謝の言葉など短い時間でしたが密度の濃い時間を過ごすことができました。6年生からはお礼の言葉と歌を在校生のみんなにプレゼントしました。感謝の言葉は,今までのお礼や在校生へのエールが含まれており,大変感動する内容でした。
 感謝の言葉や低学年からのメダルの贈呈,退場の時のアーチのトンネルなどでは涙ぐむ6年生の姿も見られました。6年生は下校時もプレゼントしてもらったメダルを胸に笑顔で帰っていきました。

大なわとび大会

  体育委員会主催の大繩(長縄跳び)大会が開催されました。今回は,清掃班を2つ合わせてグループを作り,3分間でどれだけ跳べたかの合計を競いました。ほぼぶっつけ本番だったのですが,127回を跳んだグループもありました。特に1年生は縄に入ることが難しかったのですが,タイミングよく体を押してあげる姿も見られました。卒業式の会場準備が始まると全校生でのイベントはできなくなってしまいます。今回が今年度最後の体育委員会によるイベンドでしたが,毎回楽しく運動できて素晴らしかったです。

見守り隊結成

 4月から小高区で学校を再開するにあたって子ども達の登下校を見守ってくださる「見守り隊」が結成されました。南相馬警察署や小高区の商工会議所,地域パトロールのみなさん,東京電力の社員の方々などたくさんの大人が子ども達の安全確保のために活動をしてくださることになりました。6日には,全校集会時に子ども達を交えた結成式が行われました。警察署長さんをはじめ様々な方からの挨拶をいただき,6年生の代表の子がお世話になりますという事を伝えました。小学生は結成式に参加し,少しでも不安が減っていくように,たくさんの方々の協力があることを知ることができました。 

感謝の集い

 6日(金)の5校時目には,鹿島中学校との感謝の集いが行われました。およそ5年間という長い年月に渡って敷地内に仮設校舎や仮設体育館を建てさせてもらい,小高区の小学校のために様々な人的・物的な支援をしてくださった鹿島中学校の生徒さんや教職員の方々に感謝を伝える会でした。
 小学校側からは感謝の言葉や合唱でお礼の気持ちをみんなで表しました。代表の子からは,校舎を建てさせてもらった感謝や中学生とのかかわりについての思い出などが発表されました。そして,中学校側からは応援団によるエールや吹奏楽部による演奏,全校生徒による南相馬市民の歌などを贈っていただきました。終わりに,両校の校長先生からお話をいただきました。短い時間でしたが,心温まる交流ができました。小高区の小学校の仮設校舎が鹿島中学校にあったという歴史は終わりを迎えようとしていますが,東日本大震災を語る中でいつまでも忘れることのない出来事にしていきたいものです。