こんなことがありました

カテゴリ:今日の出来事

感謝の気持ちが形になると

 いよいよ明日は卒業式です。それでも子どもたちは、いつもと変わらずに元気に過ごしていました。そんな日常の中に、あるサプライズがありました。

 それは4校時目の事でした。今年度で閉校となる小高区4小学校の校章を、貼り絵で作ったものを6年生全員が校長室に届けてくれました。贈呈が終わった直後、6年生全員が声をそろえて「実はもう一つあります」と言いました。そこには63名の在校生からの校長先生への感謝のメッセージが込められたパネルがあったのです。

 本校の藤巻国孝校長先生は、今年度定年退職を迎えます。明日の卒業式も教員生活最後の卒業式になるので、思いもひとしおの事と思います。その校長先生に、6年生の子どもたちが中心となって感謝の思いを形にしていたのです。なかなか目には見えにくい心というものが形となってそこにはありました。校長先生からも、「小高区4小学校で退職することができてよかった」という言葉をいただきました。休み時間はいつでも一緒に遊んでくれる校長先生、毎朝みんなの健康チェックをしてくださっている校長先生、みんな校長先生が大好きです。

 残り少ない日々ですが、いつまでも小高の子どもたちを見守っていてください。

美化活動

 1年生から5年生までの子どもたちは、美化活動を行いました。行事としてやれなくなってしまったので、時間を見つけて各学級ごとに工夫しながら働いていました。

 図書室に本を戻したり、机・イス・ロッカーをきれいにしていました。1年間お世話になった教室に、感謝の心で活動する姿はとっても素晴らしかったです。

99点

 来週の卒業式に向けて最初で最後の全体練習(予行練習)を行いました。例年でしたら数時間ほど練習をしてから予行を行うのですが、一発で行うのは初めてでした。コロナにより密を避けるということが一番でしたが、子どもたちの普段の様子から一発で決められるのではないかという期待と予感がありました。

 さて、イスを並べる時点から無言で整然と行動する1~5年生、この時点でうまくいくと確信できました。練習が始まるときちんとした態度の6年生、それを見守る在校生も整然としていて練習ながら感動を覚えました。練習の最後には、校長先生からお話をしていただき、99点の点数も付けていただきました。子どもたちからは思わず拍手も沸き起こり、こんな和やかな予行練習はめったにあるものではありません。呼びかけの言葉にもありましたが、「4校の思いを受け継ぎ」ということが自然とできている63名の子どもたちでした。23日当日は、100点目指して全員の頑張りが見られることでしょう。

 

 

今日も働く6年生

 15日(月)に愛校作業がありました。6年生がお世話になった校舎を綺麗にする活動です。6年生のみんなは、3学期に入ると自主的にさまざまな場所の清掃を行ってくれています。そこで今回は、校長室のトロフィーや盾などの埃を落とし、各校の資料室に移動するという作業を行いました。

 4つの小学校の先輩方が今までたくさんの表彰を受けていたことを改めて知り、歴史と誇りを感じていたようです。もうじき閉校を迎えますが、4つの学校の歴史と記憶はこれからもずっと続いていきます。6年生は間違いなく、小高の歴史・絆・気持ちをつないでくれる頼もしい存在に成長しています。

10 years

 10年目の3.11でした。

 業間に行われたリモート全校集会では、東日本大震災に対する追悼集会を行いました。校長先生から、震災当時の思いや、10年間の時の流れ、これからの小高区、福島県、東北のことについて話していただきました。また、14時46分には校内に残っている全員で、1分間の黙とうをささげました。

 現在の小学生は、当時はまだ小さかった子どもたち、まだ生まれていなかった子どもたちですが、みんな真剣に話に耳を傾けていました。いまだ復興半ばの小高の地に生活している子どもたちに、震災の記憶を伝えていくのは大切なことです。あれから10年、これから10年、まだまだ復興の道は続きます。