こんなことがありました!

2016年3月の記事一覧

先生方も旅立ちます

 悲しい季節は続きます。今年度末の人事異動により,金房小学校からはお二人の先生方が異動となりました。
 遠藤校長先生は出身地でもある三春町の岩江小学校に御栄転です。2年間という時間でしたが,毎朝の見守りや校内での何気ないお話などで子ども達からとっても慕われていました。校長先生の一番のチャームポイントは笑顔です。子ども達がどんなにふさぎ込んでいても,けんかをして悲しんでいても優しい笑顔で話しかけられるとみんな元気を取り戻していました。優しい校長先生とのお別れはつらいですが,新天地でも優しさいっぱいの学校を作ってくれるはずです。
 黒田祐子先生も2年間でしたが,1年生と現5年生を担任していただきました。いつもは優しく,時には厳しく子ども達の目線に立って指導してくれている姿が印象的でした。何に対しても全力投球で,研究熱心でした。中には「僕のことを分かってくれるのは黒田先生だけだ」などとまで言われるほど信頼している子もいました。4月から原町第三小学校での活躍をお祈りいたします。

おかえりなさい

 小高区の本校舎に物品搬入をするついでにPTA会長さんをはじめとした保護者の方々に校舎内を見ていただく機会がありました。震災後初めて校舎に入る方も多く,感慨ひとしおのようでした。高校生になっていた方は,放送室で自分が委員会活動をしたことを思い出していました。中学生になった方は2年生の教室で自分が勉強していた机を見つけたり,友達のランドセルがいまだにロッカーに入っている様子を見たりして懐かしんでいました。お父さんから「どんな感じだ?」と尋ねられると,「言葉が出ないよ」と,答えている姿が印象的でした。
 学校の周りは校庭にあった除染のための休憩所が撤去され,今すぐにでも体育ができそうな立派な校庭に戻っていました。一方,雑草が枯れて伸び放題な姿も見られ,草刈りをして少しでもきれいな姿に戻してあげたいという保護者の声も聞かれました。
 一時間と少しの滞在時間でしたが,校庭を走り回る小学生の姿を見ると,早くこの本校舎も再開してほしいと感じました。金房学区の中心としていつの日か校庭や校舎にみんなの笑顔が戻るように整備していけたら良いなと感じました。
 保護者の方からも半年に一度ぐらいは来たいなという声も聞かれました。今後またこのような機会がありましたら今回以上に多くの地域の方々に参加してほしいです。

旅立ちの日

 いよいよ卒業式,8名の6年生が金房小学校を旅立っていく日です。
 今のところ,本校舎で学んだことのある最後の子ども達ということで震災直後から様々な地での避難生活や市内の別な学校での間借り,プレハブよりも簡易なユニット校舎,そして現在の仮設校舎と様々な場所で6年間を過ごしてきましたが,コンクリートの校舎で学んだ同学年の子に何にも負けていない6年間を過ごすことができました。何よりも大きいのが福浦小学校と鳩原小学校の友達と一緒に学校生活を送ることができたことです。苦楽を共に過ごした一生続く仲間ができたことでしょう。
 卒業生が築いてくれた金房小学校の新しい伝統も引き継ぎながら,在校生一丸となってこれからも金房小学校の歴史を作っていきたいと思います。

今年はカナブサタオルです。

 恒例の金房グッズの配布を行いました。今年度はライトグリーンの金房タオルとおまけで手作りの透明ファイルも付けました。また,4月からは現在よりも児童数の減少が見込まれていますので,多い人数のうちにと校歌を3番まで録音もしました。23日は卒業式ですが,いつまでもこのままでいられたらいいなと感傷的にもなってしまいました。今までのTシャツなどと共に末永く大切にしてあげてください。

笑いのツボは?

 17日の6校時に6年生の社会科で落語家さんをゲストティーチャーに迎えて、落語の鑑賞会を行いました。
 昨年度も落語鑑賞会を行っていたので、生で落語を聞くのは2回めという児童がほとんどでしたが、楽しい落語に笑いと拍手が絶えませんでした。プロの落語家さんから話し方や目線のコツを教わりながら、楽しく学ぶこともできました。落語では,簡単なところでは「隣の家に囲いができたんだってねぇ」「へぇ(塀)」から,難しいところでは,「お母さん,パンツが破けた」「また(股)かい!」などあるそうです。
 6年生に感想を聞くと、「昨年も見たけど、昨年とはまた違って楽しかった。」「落語家さん1人1人が自分の個性を生かしている感じがして、楽しかった」と、新鮮な気持ちで鑑賞することができたようです。
 笑うことは,免疫力や自然治癒力を高める効果があることから、健康にもよいと言われています。社会科の勉強を通して落語について学び、健康の保持増進にもつながる素敵な学習でした。

実感がわいてきました

 いよいよ修・卒業式の全体練習が始まりました。これまで各教室で練習してきた成果を体育館で初めて合わせてみました。もちろん細かい部分はさらに良くしていかなくてはなりませんが,1年生から6年生まで真剣な態度で練習していたので初めてとは思えないような出来栄えでした。
 在校生は進級の喜びと卒業生に対する感謝の気持ちを,卒業生は6年間の集大成の姿を立派に表現しようと頑張っていました。良い伝統とは,言葉ではなく態度で継承されていくものだとしみじみと感じることができました。
 残り少ない時間ですが,6年生には素晴らしい姿をたくさん残していってもらいたいです。

だんご8兄弟のお楽しみ会

 今日の3、4時間目は、1年生のお楽しみ会でした。「八人で楽しい思い出をつくる」を合言葉に、イベントを計画し実施しました。
 3時間目は、「みんなで遊ぼう」と題して、ドッジボールと鬼ごっこを行いました。会の進行やルール説明など、子どもたち1人1人が役を持って行いました。
 4時間目は、「お料理しよう」と題して、白玉団子を作りました。おっかなびっくり沸騰した鍋の中に白玉団子を入れる子供たち。初めて経験した子、家庭で経験している子・・・どちらも,学校で友達といっしょに作るという経験は、とっても楽しいものだったようです。
 給食の時間に、チョコレートやきな粉をかけて、おいしくいただきました。「おいしくできてよかった。」、「ドッジボールや鬼ごっこ楽しかった。」、「自分の役割もしっかりできてよかった。」など。満足!満足!!の2時間でした。

最後のFKH賞

 全校集会では本校の遠藤校長先生から,次年度からの学校の運営方法とFKH賞についてのお話がありました。小高区再開のミーティングでもお話があったように,4月からは現在の3校合同の運営ではなく,小高小学校も一緒に勉強していくことになりました。そのことを校長先生から説明していただきました。子ども達は,みんな知っていたようですが真剣な表情で話を聞いていました。もちろん金房小学校はこれからも残っていくわけですので,これからも金房小学校らしさを失わずに,いつの日か飯崎の本校舎に戻って再開できることを最終的な目標として忘れずにしていきたいと思います。
 FKH賞も今年度が最後ということで,残り1週間,自分自身のめあてに向かって努力してほしいということをお話していただきました。来週の月曜日が表彰予定なのでそれまでの子ども達の頑張りに期待しています。

鎮魂の3.11

 5年前と同じ金曜日の3月11日でした。
 本校でも地震発生時刻である14時46分から全員で,東日本大震災で犠牲になった方々に黙祷をささげました。直前の5校時目には命の大切さを道徳の学習を通して学んでいた学年もありました。
 この5年間,本校の子ども達はもちろん,小高区の方々は言葉では言い表せないようなご苦労をなさってきたことと思います。この4月からの小高区解除も現在のところ不透明な状況で,不安な日々が続いていることでしょう。
 本校教職員一同,子ども達がいるところが金房小学校であるという気持ちを新たに仮設校舎での学校生活を続けていきたいと考えております。それでも小高の本校舎での生活を夢見てしまうのは,保護者の皆様と同様であります。
 明日からは6年目の日々が始まっていきます。

ギリシャからの訪問者

 10日の木曜日に,1~4年生までが,プロのピアニストとフルート奏者の演奏を聴きました。音楽関係の支援も今までたくさんいただいてきましたが,その中でも外国からの支援は珍しかったです。
 来てくださったのは,ピアノ奏者のパノスさんと,フルート奏者のザックさんです。お二人とも遠くギリシャの出身でずか,この南馬市へは何度も被災地支援にいらしてくれています。当日はギリシャの音楽,ベートーベン,「白鳥」,「さくらさくら」という曲を演奏してくださいました。パノスさんのピアノを弾く指使いや,ザックさんのフルートで出してくれた動物の鳴き声など子ども達は驚きの連続でした。
 今年もたくさんの本格的な音楽の支援をいただきました。生演奏の迫力と楽器から流れてくる音に包まれながら,みんな心に栄養を貯えることができました。