学校評議委員会,小高校舎で開催。小高帰還へ向けて

昨日,(15日)第2回の「学校評議委員会」を,小高校舎で開催いたしました。

小高中学校は,来春4月の小高校舎による学校再開(帰還)に向けて,保護者の皆様を対象とした「小高校舎内覧会」を11月12日,そして,30日には,全校生徒の「見学会」を実施しました。
保護者の皆様から,感激の声がたくさん寄せられました。
そして,全校生からは,「自分たちの本当の校舎」に震災後に初めて対面する思いが詰まった,感嘆の声が,見学中ずっと沸きあがっていました。

いつの間にか何でも「仮設」が普通になってしまった生活。でも,心の中では,「鹿島小学校をお借りして,いつもご迷惑をかけている」という思いは常に感じながら遠慮しての学校生活。
「自分たちの本当の校舎」に対する大切さや,愛着心をこの時,小高中学校の生徒たちは,他の中学生の誰よりも強く強く感じたことでしょう。

「学校評議委員」の皆様方にも,小高校舎のすみずみをご案内し,その都度ご意見などを頂くことができました。

大地震に崩れた技術棟と柔道室跡は,これまでに撤去。西昇降口とフラットに舗装し,広大な駐車場が完備されました。

そして,南校舎の1,2階に2教室分のスペースを確保した新・「技術室」と新・「柔道室」は,小高校舎の「プロフ」の代表にあげられれます。


今は,「校舎」という,施設設備のみを皆様方に見て頂いております。「学校」として機能するまでは,「自動車」のように,何万という部品がその役割を果たし,ひとつの目標達成に向かうよう,これからその「部品」を揃えなければなりません。
6年間という,長い年月,眠らされた「小高校舎」。
学校評議員の皆様方から,
「生徒が普通に学校生活するうえで,普通に学ぶうえで必要なものについて,しっかりと準備していただきたい」
「学校外の生活についても,安全で,安心な生活ができるような街づくりが必要だ」
「この原発事故避難を経験した者だからこそ,学んだこと,そしてこれから学ぶべきものがある」
など,貴重なご意見をいただきました。