日々の出来事

学習旅行(2年生)②

広野町振興公社では代表取締役 中津弘文様より、東日本大震災で被害を受けた地域の復興に向けた取り組みや郷土への思い、未来を担う中学生へのアドバイスなどについての講話をいただき、施設見学をさせていただきました。

◇講話から
〈広野町振興公社の事業について〉
・広野町振興公社がある二ツ沼総合公園にはパークゴルフ場や遊具施設が整備されていて年間3万人の方がパークゴルフをプレーしたり、約5万人の方が憩いの場として利用したりしている。
・東日本大震災以降は、まちづくり事業にも取り組んでいて、その中の一つがバナナの栽培。
・東日本大震災で傷んだ町の人々の心の復興のために取り組み始めた。
・東日本大震災で町の人々が避難した時に抱いた、「故郷が地図からなくなってしまうのではないか」「このままでいいのか」という危機感や思いを原動力にして地域の復興に取り組んでいる。
・日本では難しいと言われているバナナの栽培に挑戦することを通して、地域への愛着や誇りを表したい。
・バナナの茎を乾燥させ砕いて和紙を作り、卒業証書にして小学生におくっている。
・バナナ栽培をすることによって、日本中の多くの人々に訪れていただいている。これからも長く続けていきたい。
・SDGsの視点から、温室を温めるために地中熱を導入している。
・バナナ栽培だけでなく、コーヒー豆の国産化の取り組みやアルパカの抗体を使った病気治療の研究の協力にものり出している。
・また、地域の祭りを復活させて、先人の知恵の積み重ねや地域の絆を蘇らせる活動にも取り組んでいる。
・地域をよりよい形で次代に引き継ぎたい。
〈中学生へのメッセージ〉
・様々な人との出会いから刺激を受けて、自分にはないものを積極的に吸収していってほしい。
・分からないことは、真似ることを通して学び、身につけ、さらに加工して変化させていくことも大切。
・今やるべきことにしっかり取り組んでいくこと。それが伝統になっていく。
・自分のふるさとを自信をもって語れるようになってほしい。