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火事に備えて様々な体験:避難訓練

 今日の3校時は避難訓練でした。南相馬消防署から3人の署員の方においで頂き、避難についてご指導をいただきました。今日の想定は、「3階東の音楽室から出火。外は大雨。子ども達を体育館に避難させる。」というものです。

 今日のポイントは、校舎から体育館への避難で経路が1本となるため、廊下や階段を歩く子ども達が落ち着いて静かに移動することができるか、という点でした。担任の先生が大きな声で指示を出して、子どもに注意させながら、上手に避難することができました。また、今回は隣同士の学年で協力して、担任の一人は子ども達全員を避難誘導し、もう一人はトイレや空き教室の点検をしてから避難するなど、連係プレーをしてもらうことにしました。

 また、消防署への通報訓練や火災受信盤や非常用放送設備の確認・利用等も行いました。非常用の各設備は普段から確認をしておき、いざというときにきちんと使えるようにしておく必要があることを再確認しました。

 さらに、各階の防火扉も活用し、火や煙が広がらないようにしました。煙が出れば自動で閉まる仕組みになっていますが、手動で開閉することは結構難しいと感じました。

 3分程度で全児童が体育館に集合することができました。署員の方からは「静かに落ち着いて速やかに避難できました。たいへん立派でした。」とお褒めの言葉をいただきました。

 全体指導が終わった後は、充満した煙を体験する訓練を行いました。学習室内に煙を焚き、薄暗い中を身をかがめて歩く訓練です。高い位置では見通しがきかず、姿勢を低くして歩く大切さを理解できたようです。

 また、防火扉が閉まっているときに、小さい扉を開けて出る訓練も行いました。以上、様々な取り組みを行い、子どもも教師も学びの多い訓練となりました。情報共有・初期消火など、課題も見つかり、今後の訓練で取り組んでいきたいと考えています。南相馬消防署の皆様、ありがとうございました。