日誌

東日本大震災から9年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臨時休校措置になり1週間が過ぎました。

お子さんの様子はいかがですか。

 

本来であれば、今日は学校で東日本大震災にかかわる特別集会が開かれる予定でした。

その中で、当時の思いがどこまで伝わるか分かりませんが、子どもたちに話そうと思っていたエピソードのいくつかを紹介します。

 

● NHKの男性アナウンサーが被災状況を淡々と読み上げる中、「ストレスで母乳が出なくなった母親が、夜通しスーパーの開店待ちに並んでミルクが手に入った。」と紹介後、絶句。沈黙が流れ放送事故のようになった。すぐに立ち直ったけど、泣いているのが分かった。目頭が熱くなった。

 

● 子どもがお菓子を持ってレジに並んでいたけど、順番が近くなりレジを見て考え込み、横にあった募金箱にお金を入れて、お菓子を棚に戻して出て行った。店員さんがその子の背中に向けてかけた「ありがとうございます。」という声が震えていた。

 

● 信号で止まった時、幼稚園バスから手を振られた。「頑張ってー!」と声援をもらった。泣きそうになった。隣に座っていた班長は泣いていた。

 

● ベビーカーの赤ちゃんと幼稚園くらいの男の子を連れたお母さんの後ろを歩いていました。母「地震きたら怖いね。」 息子「そうしたらオレがこうするから大丈夫!」と、ベビーカーを守るように覆い被さりました。小さいけれど立派なヒーロー。

 

● 津波で被災した小名浜の実家。家族全員無事でした。一昨日、やっと電話がつながったら「ご飯食べてっか?」と母が。「トイレットペーパーがない…。」と私がつぶやいたら、「送っか?」と父が。自分たちが被災者なのに。