原町三中トピックス

放射線教室 放射線を科学的に理解するために

高エネルギー加速器研究機構の高橋一智様、環境再生プラザ様のご協力のもと、放射線教室を実施しました。
各学年ごとに、高橋様から福島の環境再生状況等についてデータを示しながらオンラインで講義をしていただき、環境再生プラザのスタッフの方々のご指導をいただき、1年生は個人霧箱の観察、2年生は線量計を使用してのマッピング測定体験、3年生は風評などについてのディスカッションを行いました。
東日本大震災から12年を迎えようとしていますが、放射線教育を含め、大災害で経験したことを、教訓にして歩んだことを風化させずに伝え学び続けていく必要があります。
放射線等に関する科学的な理解は、誰もが身に付けていなければならないものです。今後もその時々の実態や実情に合わせ「放射線に関する科学的な理解」を継続していきたいと思います。

1年生は簡易霧箱の線源からは、放射線がつくった霧の飛跡を観察しました。放射線が作った霧の「長さ」で飛んだ距離が、「太さ」で飛んだ周囲のどの範囲に影響が出るか、「濃さ」で影響の強さが分かることを理解しながら観察しました。

2年生は班に分かれて学校敷地内の空間線量を測定しました。除染や半減期により線量も下がり、私たちの生活が安全が確保されていることを改めて実感することができました。

福島県では県内の農林水産物のうち、販売されるすべての食品群を対象に検査をしています。3年生は、福島県産食品の風評に対してのある事例について、専門家の先生の話や参考資料・データをもとに、どのようにして正しい理解を得るかということについて考えました。