2016年12月の記事一覧

「保健だより」№9号 アップしました。 【保健室から】

「保健だより」№9号は,「インフルエンザ・感染性胃腸炎に注意!」の感染症特集です。

小高中学校は,先週,インフルエンザに苦しめられ,その対応に追われました。
感染の発症が一気に見えたのが,先々週末です。こうなると既にキャリア数は確定で,次週の頭には発症のピークが予想されました。その前の週からの発症と,土日の発症,そして月曜日の新たな発症者を合わせるとかなりの人数に達し,単に,学級閉鎖の基準を罹患率だけで表せば,もう既に超えています。
感染対策をさらに強め,新たな罹患者を出さないことで,次の日からは回復傾向に戻しました。
そして,今週月曜日は,出席停止を含めた欠席を 「 0 」 とし,出席率 100%,達成です。

「マスク着用・うがい・手洗い」の徹底こそ,感染率をかなり低くします。
みなさんも,お正月をまえに,「感染症」にはくれぐれも後用心!!

学校評議委員会,小高校舎で開催。小高帰還へ向けて

昨日,(15日)第2回の「学校評議委員会」を,小高校舎で開催いたしました。

小高中学校は,来春4月の小高校舎による学校再開(帰還)に向けて,保護者の皆様を対象とした「小高校舎内覧会」を11月12日,そして,30日には,全校生徒の「見学会」を実施しました。
保護者の皆様から,感激の声がたくさん寄せられました。
そして,全校生からは,「自分たちの本当の校舎」に震災後に初めて対面する思いが詰まった,感嘆の声が,見学中ずっと沸きあがっていました。

いつの間にか何でも「仮設」が普通になってしまった生活。でも,心の中では,「鹿島小学校をお借りして,いつもご迷惑をかけている」という思いは常に感じながら遠慮しての学校生活。
「自分たちの本当の校舎」に対する大切さや,愛着心をこの時,小高中学校の生徒たちは,他の中学生の誰よりも強く強く感じたことでしょう。

「学校評議委員」の皆様方にも,小高校舎のすみずみをご案内し,その都度ご意見などを頂くことができました。

大地震に崩れた技術棟と柔道室跡は,これまでに撤去。西昇降口とフラットに舗装し,広大な駐車場が完備されました。

そして,南校舎の1,2階に2教室分のスペースを確保した新・「技術室」と新・「柔道室」は,小高校舎の「プロフ」の代表にあげられれます。


今は,「校舎」という,施設設備のみを皆様方に見て頂いております。「学校」として機能するまでは,「自動車」のように,何万という部品がその役割を果たし,ひとつの目標達成に向かうよう,これからその「部品」を揃えなければなりません。
6年間という,長い年月,眠らされた「小高校舎」。
学校評議員の皆様方から,
「生徒が普通に学校生活するうえで,普通に学ぶうえで必要なものについて,しっかりと準備していただきたい」
「学校外の生活についても,安全で,安心な生活ができるような街づくりが必要だ」
「この原発事故避難を経験した者だからこそ,学んだこと,そしてこれから学ぶべきものがある」
など,貴重なご意見をいただきました。

テレビでおなじみ!!「岸 博幸」さんとお話し会!!(明日11時)

テレビのトーク番組でおなじみ,最近ではバラエティ番組にと,早口で時事をズバッ!!っと読み解き,問題を指摘。並み居る大物政治家もタジタジのトークショーを繰り広げるなど,その表舞台は皆さんご存知の通りです。


しかし,ほんとうにすごいのは,その経歴です。
みなさん!ぜひ,「ウィキペディア」http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E5%B2%B8%E5%8D%9A%E5%B9%B8  などを参照してみてください。 凄ごすぎます。

岸さんは,南相馬市の復興にあたっての「市人事交流」を務めていらっしゃるそうです。そこで,小高区の避難区解除,学校再開にあたって,小高区の未来を支える小高中学校の「1年生」と小高区の復興,小高区の未来を語りたい,とのことで,明日,小高中にやってきます。

保護者の皆様に御案内をいたしました,11時20分でしたが,岸さんが,明日午後,大物政治家との対談が急遽はいったとのことで,11時00分に開始いたします。

出欠票をお出しになっていらっしゃらない方も,大歓迎でございます。ぜひ,鹿島小学校校庭にある,小高中学校仮設校舎,11時にお集まりください。

なお,上履きのご持参と,マスクの着用をお願いいたします。アルコール消毒も忘れずにお願いいたします。

お待たせいたしました。イルミネーションが完成しました。

「あかりのファンタジー・イルミネーション」<あかりに託す復興への道しるべ>(小高観光協会主催)
小高中学校(小高会場)のイルミネーションの全パーツが,ついに[完結]いたしました。


小高中学校では,「代表職員ひとり」さんと「用務員」さんの二人で配線から装飾まで担当するので,コツコツ造り上げていくこと約一週間。他の会場から遅れて,ようやく,全パーツの点灯にこぎつけました。

小さなお子様を連れた若いご夫婦が,全て組みあがったイルミネーションをわざわざ見においでになり,「綺麗だね~❤」「とってもキレイ~☆」と歓声をあげていらっしやいました。


小高中学校仮設校舎は鹿島小学校敷地内(校庭)にあります。無断で立ち入ることはできませんが,機会がありましたら,ぜひご覧くださいませ。

避難訓練・・・煙体験・・・

今年度2回目の避難訓練を行いました。
仮設校舎での避難訓練は最後ですので,「普通火災訓練」で実施しました。先生方の処置行動,生徒一人一人の避難行動も,毎日,「仮設校舎という避難生活」を送っているので,さすが,というほど迅速かつ,真剣に取組むことができました。

避難訓練の後は,「煙体験」です。
仮設校舎2階の教室のひとつを締め切り,消防署員の方がスモークマシンを使って煙を充満させました。

煙を十分に充填した教室内は,まるで夜のように真っ暗です。恐怖すら感じます。
消防署員の方に誘導していただきながら,3年生男子から一列で煙の中を潜り抜けました。

先生方も全員,煙体験を行いました。起き上がって歩くとまったく視界がきかず,しゃがみ込むように低い姿勢で進んだほうが,十分な視界を得ることができるようです。

* 数年前の煙体験は「大型の発炎筒」で行いましたが,今回は原町消防本部所有の舞台演出などでも使用されるスモークマシンを使用した,人畜無害な煙で行いました。
【今回の訓練では,燃料を半分も使用しませんでした。煙体験を希望される学校がございましたら,ご相談ください。】

保健だより「№8」 アップしました。 【保健室から】

「世界エイズデー」の12月 1日。
最近では,差別やいじめが社会の問題として大きく取り上げられるようになりました。
と同時に,様々な病気に対する差別意識の排除もどんどん進んでいます。

しかし,感染症に対する正しい理解と,感染予防,そして早期発見と治療に対する意識は,依然として低いままです。この機会に,過剰な恐れ,差別,いじめ,感染予防について考えてみましょう。

⇒⇒⇒【保健室から】 保健だより  №8  をどうぞご覧下さい。

小高校舎・生徒見学会,吉名の丘に歓声ひびく

昨日,11月30日,小高中学校の全校生徒は,貸切バス3台で鹿島の仮設校舎を出発,小高区吉名にある「小高中学校校舎」を見学しました。
現在,中学校に在学している生徒は,原子力発電所事故の避難命令以降,小高の校舎を間近で見るのは初めて,もちろん,校地内や,校舎内に入るのも初めてです。

いつも,グレーを基調としてして,ゆらゆらふわふわした仮設校舎とは違い,鉄筋コンクリートで白とアイボリーを基調とした外壁,木調をふんだんに使用し,温かみのある内装,そしてなによりも,耐震工事とともに整備された充実の設備,美しく機能的なトイレ等々。生徒は,校舎内,どの場所に行っても,歓喜の声をあげ,自分たちの本当の校舎に居る喜びをかみしめていました。
最後は,体育館です。外観は,歴史ある小高中学校の建物と感じさせられますが,大震災で被害を受けた壁や床,電灯,そして球技施設やトイレなどは,改修工事により新品同様です。何よりも,他に誇る,広大なアリーナと立派なステージに,生徒たちの感歎の声は止むことはありませんでした。

自分たちの本当の校舎,この喜びを知ること。当たり前の生活ができなかったからこそ,知る喜び。この生徒たちにとって,本当は良いことではなかったことなのでしょう。この生徒たちは,そんな日々の当たり前に歓喜し,感謝できるような人に,きっと育つのではないでしょうか。

昨日の模様:http://www.nhk.or.jp/fukushima/

NHK福島放送局, オンラインで ↑ 4日間のニュースが ↑ 上記のアドレスから「学校再開へ向けて校舎見学会」で,ご覧いただけます。